DPマフラー洗浄の実際の作業現場をみてみたい。
SNSやホームページを通じて、マフラー洗浄に関心を持っていただいたH社様から「見学させて欲しい」とご要望をいただきました。タイミング良く洗浄依頼が入っていましたので、実際の作業現場を案内しながら、DPマフラー洗浄の工程を見ていただきました。
DPマフラーとは?という疑問に対しては「自動車排出ガス規制によるDPマフラー装着の波」という記事に説明を任せたいと思います。
DPマフラーは持込み・受取りどちらでも対応
今回のお客様は自社工場ですでにトラックからDPマフラー取り外されていたので、受け取りにいくことから始めます。もちろん弊社の整備工場にトラックを持ち込んでいただいてからの脱着も可能です。受け取ってきたDPマフラーがこちらです。
マフラーの中を除くと「黒く」なっています。元の色ではなくて汚れです。これを洗浄して綺麗にしていきますが、今回は比較的汚れが強いほうかな?という印象です。ではさっそく工場内に運んでみましょう。
DPマフラーを取り外し
マフラー部分を取り外します。ボルトが固着して緩みませんが、そこは慣れているのでバーナーも使いながらサクサクと取り外しがすすみますね。
工場に持ち込んでいただく場合、お客様側で外そうとすると折れる場合があります。ムリせず弊社にお任せいただくことをオススメいたします。
ここからDPマフラー洗浄の作業に入ります
こちらが洗浄用に導入した機材です。最後の工程であらためて見ていただきますが、マフラー内に溜まった「アッシュ」という汚れを取り除くことができます。ただ洗うだけでは見た目の黒さは綺麗になっても、このアッシュを取り除くことができません。
専用機材に投入する前に、高圧洗浄機などを使って汚れを落としていきます。この段階でも黒いすす汚れなどはある程度落ちますので、見た目は徐々に綺麗になっていきますね。この工程を最低でも3回は繰り返して表面的な汚れを落としていきます。
DPマフラー洗浄の専用機材に投入します
ここまでの洗浄工程が済めば、いよいよ機材に投入して洗浄開始。この工程では機材に投入したDPマフラーを特殊な洗浄液に浸透させながら汚れを浮かせて洗浄します。この洗浄液は前工程の際にサーモスタットで温度を上げています。そして、ここからの洗浄時間は約1時間程度です。
写真の通り、特殊な洗浄液が循環してマフラーに付着している汚れ「アッシュ」を取り除いていきます。隙間からのぞいてみると泡の中に浸っているような感じです。
1時間の洗浄時間の間に他のパーツも綺麗にします
今回はマフラーと一緒に周辺のパーツもお預かりしておりましたので、待ち時間を利用してこちらも洗浄しておくことにします。こちらは高圧洗浄とブラシを使って綺麗にします。
DPマフラーの洗浄が完了、その仕上がり具合は?
1時間が経過して、マフラー洗浄が完了しました。機材から取り出して仕上げにとりかかります。下の写真のように洗浄液が残っている状態ですので、これを洗い流していきます。
流れ出た廃液は産業廃棄物として処理していきますが、実際に「アッシュ」を見ていただくために、底に残して撮影してみました。
これがアッシュと呼ばれるDPマフラーの目詰まり部分の汚れです。そしてこのアッシュこそが水洗いしただけでは落とせないために、弊社のDPマフラー洗浄にご依頼をいただいております。
DPマフラー洗浄は早ければ1日で引取から納品まで可能です。
このように無事に洗浄が完了しました。今回のご依頼は前日にお電話いただいて翌日引き取りに伺い、お昼過ぎには洗浄が完了しましたので、午後早い段階でお届けすることができました。出来るだけ早く対応することでお客様のトラックが稼働していない時間を短くすることもできますので、迅速な対応を心がけております。
お陰様でお問い合せもご依頼も増えておりますが、今回のお客様は「汚れがひどくなる前にメンテナンスしておきたい」ということで、定期的にご依頼いただいております。今回は実際の洗浄作業を出来るだけわかりやすくお伝え出来ればと思い記事にいたしました。ご不明な点はお気軽にお電話いただければ幸いに存じます。